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2025年10月21日火曜日

【プリンセッション・オーケストラ 第17話「律動する熱情」 おさらいレビュー】

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【おはなしのあらすじ】
ジールは、自分だけの『好き』と向き合うはやての背中を押すため、新たな歌に喉を震わせます。

女の子、馳川はやては、お家のベッドでアリスピアchにあるかがりの動画を見ていました。

はやては、かがりが歌う様子を楽しんでいましたが、やがて眉を下げると、ため息をつき、あおむけになってしまいました。

図書委員のかがりは、下校間際まですみれと仕事をしていました。
かがりは、すみれの厚意で先に帰る事になり、お辞儀と笑顔で図書室を出ます。
夕暮れの中、廊下を歩いていたかがりは、クラスメイトの馳川はやてがグラウンドで走っている姿を見かけました。

はやては、クラウチングスタートの姿勢から走り出しますが、すぐに走るのをやめてしまいました。
グラウンドに降りたかがりは、浮かないはやての表情を見て、はやてに元気がない事に気づきます。

そうしてかがりとはやては、階段に座って話し始めます。

かがりは、はやてから歌のステージの事をほめられ、「ありがとう。面と向かって言われると恥ずかしくなるわね」と頬を染めます。
その後かがりは、歌うのが好きだから練習も含めて楽しんでやっているのだと、はやてに伝えます。
はやては、かがりの言葉を聞いて、「好きなんだから好きな事をやればいいだけの話なんだよね。でもそれが難しいんだな…」とつぶやくと、去っていくのでした。

その頃アジトでは、ベスが「赤の女王はプリンセスの新しい力に興味がおありのようだ」とつぶやいていました。
カリストは、前の戦いに触れ、「おそらく変化ではなく、『進化』。あの時に見せた力の片鱗が今になって少しずつ溢れ出しているんだろうな」と述べます。
ドランは、「進化ねえ。面白いじゃあないか。あいつらが目覚めつつあるその力。俺もこの目で見たくなった」と答えます。

最終的にドランは、ギータ自身から「…ひでー奴もいたもんだな」と一本取ると、笑いと共に出撃していくのでした。

バレーボールの授業中、なつは、みなもに必殺トスを上げますが、みなもはネットと顔の間でボールをバウンドさせてしまいます。
なつは、「そんなんじゃ私の変化球レシーブにも対応できないぞ」と言い、みなもは「なっちは味方をどうしたいの」と涙目になるのでした。

同じくかがりも、はやてにトスを上げますが、ぼんやりしていたはやてはボールを頭に当ててしまいます。
謝りながら慌てて駆け寄ったかがりは、昨日からはやての様子が気にかかっていることを伝えます。

そうして、かがりとはやては、バレーボールをトスしながら、言葉をかわしていきます。
かがりは、はやてからアリスピアで歌うのがどんな感じかと聞かれ、自分の感じているものを答えます。

「楽しいはもちろんだけど、そう。解放されるって感じかしら」
「アリスピアで歌っている時は本当に自由だなぁって感じるの」
「なんのしがらみもなくなって、自分が『識辺かがり』っていう人間であることも忘れてしまうような。そんな感じ」

はやては、かがりの話を聞き、「解放…自由か。やっぱり似てるんだよね。走るのと。だからなのかなあ」と笑うのでした。

その後アリスピアで、かがりは、みなもとながせが二目並べをしている横で頬杖をついていました。
みなもは、なつとあまり時間を取れていないことに落ち込み、ながせは、そんなみなもを元気づけようとおバカをやります。
かがりは、2人のやり取りを聞きつつ、あの後自分との会話を切り上げたはやてが、何を言おうとしていたのかを考えるのでした。

その頃はやては、アリスピアを訪れ、歌っている女の子たちを眺めていました。
ドランは、そんなはやての背後に現れると、「現時点でのミューチカラはそれほどじゃない。しかし抑圧されたものを感じるなあ」と告げます。
そして「こういうのは一度タガが外れると、“化ける”」と歯を見せて笑います。
そのままドランは、ジャマオックではやてを取り囲んでしまうのでした。

池のほとりでゆっくり過ごすながせ、かがり、みなもは、「せっかくだからサメの話しましょうか?」と自然に脈絡なくサメの話をしかけます。
そこにナビーユがジャマオックの反応を感じ取ったことで、3人は現場に急行します。

アリスピア防衛隊が投げ飛ばされる中、3人は、成体のナイトとドラン、そして倒れているはやてを見つけます。
かがりは、はやてを抱き起こすと、ナビーユのかけ声に合わせて、みなもとながせと一緒に変身します。

変身したジールは、はやてのミューチカラを取り戻す為、リップル、ミーティアと力強くジャマオックを蹴散らします。
途中、手すりの上で足を掴まれてピンチになったジールですが、華麗なオーバーヘッドキックでポーンを倒します。
そうして3人は、ポーンたちを退治すると、残ったナイト成体に向き合います。

木の上で立っていたナイトは、3人の前に着地すると、そのまま地面に伏せます。
リップルとミーティアはナイトの行動を不思議がりますが、ジールは、クラウチングスタートの姿勢を取るはやての姿に思い至り、「2人とも避けて!」と叫びます。

次の瞬間、目を光らせたジャマオックが、ものすごいスピードで走ってきて、リップルとミーティアを弾き飛ばしてしまいました。

間一髪でかわしたジールは、リップルとミーティアに呼びかけますが、壁や木に叩きつけられた2人は辛そうな顔でうめきます。
やがて目を青く光らせたナイトは、声を出してしゃべり始めます。

「あたしは走ることが好き。全力で走ると、風を切る音しか聞こえなくなって。目の前しか見えなくなって。頭が真っ白になって。それが好き」
「でも歌うのも好き。いつかステージの上で光を浴びて。思いっ切り自由に歌って。自分を解放したい」

ナイトの言葉を聞いたジールは、はやてが、走る事と歌う事、2つの『好き』のどちらを選べば良いのか悩んでいたのだと知ります。

ひとしきり時間が経った頃、はやての本音を吐露したナイトは目を赤く光らせ、「どうしよう。どうすれば!」と暴れ始めます。
ジールは、ナイトにつまったはやての心へ呼びかけますが、ナイトは剣を振ってきます。
剣をかわし続けるジールは、「あなたの『好き』は誰にも決められない! あなたが選ぶしかないの!」と叫びます。
そして「私はあなたの決断を力いっぱい応援したい。その時、あなたの中に芽生えた熱は心の底からの本当だと思うから!」と続けます。

ジールは、体を輝かせながら、振り下ろされたナイトの剣を受け止めます。
そのままナイトを転ばせたジールは、「この歌をあなたの為に歌うわ。馳川はやてさん。あなたの背中を押す為に!」と告げます。
そうしてジールは、はやての思いに応え、その背中を押す為、新たな歌に喉を震わせます。

ジールは、繰り出されるナイトの攻撃を、見切りとバックステップで華麗にかわしていきます。
やがて、攻撃をかわされ続けたナイトは、さっきと同じくクラウチングスタートの姿勢を取ります。
ジールは、自分の後ろにいるはやての姿を確認すると、ナイトを受け止める為に脚を広げます。

ジールはダッシュしてきたナイトに両手を掲げると、全力でぶつかります。
やがて押し込まれながらも歌い続けるジールの身体から、虹の五線譜が巻き起こります。
ナビーユは「す、すごい…!」とつぶやき、ドランは「これか! お前たちの手にした新たな『可能性』!」と笑います。
そうしてジールは、一歩一歩ナイトを押し返していき、ついに隙をついてナイトを蹴り上げました。

「あなた自身が確かめて! 自分の、自分だけの「好き」が何なのかを!」

叫んだジールは、新たな必殺技を解き放ち、炎の剣でナイトを倒すのでした。

ジールは、落ちてきたはやての歌のカケラを優しく手で包み込みます。
そして「あなたが出した答え。胸にともした熱。必ずわたしが、プリンセスが守るから」とほほえむのでした。

放課後、グラウンドでかがりと出会ったはやては、かがりに自分の悩みを打ち明けます。
そして「怪物に襲われて、走る事も歌う事もできなくなっていたかもしれないと考えたら、悩んでいた事がバカみたいだなと思った」と告げます。

思わぬ答えに驚くかがりへ、はやては「決めたよ! あたしはどっちも選ぶ。走る事も歌う事も諦めない。両方同じくらい頑張る」と宣言します。

かがりは、自分だけの『好き』を頑張ろうとするはやての強さを感じつつ、「いつかあなたの歌、聴かせてね」とはやてと握手するのでした。

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