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2025年12月20日土曜日

【プリンセッション・オーケストラ 第35話「蕾を開き、花は咲く」 おさらいレビュー】

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【おはなしのあらすじ】
すみれとりりは、プリンセス・ヴィオラとプリンセス・ネージュに変身して、アリスピアを守ります。

ある日、すみれ、りり、トーマは、水辺を望むステージを訪れていました。

りりは、ステージ横の花壇に咲いているユリの花を見て、駆け出します。
そして「見て、お姉ちゃん、トーマ」と2人を呼びます。

すみれは、「こっちでは季節に関係なく咲いているのね。ちょっと不思議な気分」とスマホで写真を撮ります。

トーマは、花を見て「りりみたいだね。真っ白で綺麗で」と言います。
りりは、自分を指差して「わたし、こんな感じ?」とたずね、トーマは「うん。だいたいこんな感じ」と答えます。
りりは、「じゃあ将来、美人さんになっちゃう? 有望株、かなあ?」とうれしそうに胸の前で拳を握ります。

しかしトーマは、うなった後で手を広げ、「もうちょっとおしとやかさがほしいかなー」と苦笑します。
りりは「なにそれー!」とむくれた後、ふき出すようにトーマと一緒に笑います。
すみれは、楽しそうに踊るりりとトーマを、ほほえみながら見守ります。

ジャズフェスティバルの会場で、りりは、ベンチに座りながら、過去の思い出を振り返っていました。

りりは、楽しそうな女の子たちを横目に、「わたしね、トーマ。もう白くも綺麗でもないんだよ」とつぶやきます。
そして、「今までしてきた事。これからする事。みんなに怖がられて恨まれると思う」と目を伏せます。

りりは、「だけどいいんだ。それでトーマみたいに消えちゃう人がいなくなるのなら」と目を開けます。
そして「それがわたしの決めた事だから」とベンチから立ち上がります。

その後、ピュリティに変身したりりは、ジャズフェスティバルの会場をジャマオックと共に襲っていました。

ダック軍曹副官は、「こっちなのであーる。可及的速やかに避難するのであーる!」と女の子たちの避難誘導を行います。
ピュリティは「ミューチカラを奪わなくたって、高めさえさせなきゃ」と告げます。
そこへ、「どうして!?」とジャマオックへ声を投げかける人影がありました。

人影、さきは、ジャマオックたちへ「みんな楽しみにしていたのに。どうしてめちゃくちゃにするの!?」と叫びます。
ピュリティは、自分が、一生懸命に頑張る人たちのやりたい事をめちゃくちゃにしていることを思います。
そしてピュリティは、無言で剣を抜きます。

ダック軍曹と副官は、乙女の一大事に慌てます。
さきは、迫りくるジャマオックたちに後ずさります。

そこへ、上空からジールが飛び込んできました。

着地したジールはジャマオックたちを蹴り飛ばします。
同じく駆けつけたミーティアは、あいこのサイリウムから光線を発射し、ジャマオックたちを吹き飛ばします。
リップルは、さきの近くに着地すると、さきを抱えてダック軍曹たちの所へジャンプします。
そして、ダック軍曹たちへさきを預けた後、ジールとミーティアに合流します。

ピュリティは、さきを助けたプリンセスたちへ、「また、あなたたちですか。どうしてそこまでするんですか?」と告げます。
リップルは、「こんなこと、やっぱり間違ってるよピュリティ!」と呼びかけます。
ピュリティは、「じゃあ、『正解』ってなんなんですか?」とたずねます。
リップルはうつむき、ピュリティは、「わたしはどうすれば良かったの? 教えてくださいよ、プリンセス!」とジャマオックを召喚します。

ミーティアは「もーもーもー、次から次へと」と閉口し、ジールは「グチってもいられないわよね!」と構えます。
駆け出したプリンセスたちは、自分たちに殺到するジャマオックたちをまとめて弾き飛ばします。

リップルは、なつの歌のカケラを使い、「ジャマ!」と剣を振ってくるピュリティの攻撃をかわしていきます。
リップルは、そのままタックルでピュリティを弾き飛ばすと、倒れたピュリティの腕を抑え込みます。
ピュリティは「離して!」と暴れますが、リップルは「離したら斬るでしょ!」「じゃあ、ダメ!」と言い聞かせます。
ジールとミーティアは、リップルがピュリティを抑え込んでいる間に、ジャマオックを退治していきます。

その頃、シンシアは、ステージ横にある花壇のつぼみの花を見ていました。

『トーマがあなたたちに残したものは…本当に悲しい気持ちだけだったんですか』
『あなたが伝えなきゃいけない! 他の誰でもない、お姉ちゃんのあなたが!!』

シンシアは、みなもの言葉や、りりとトーマの笑顔を思い出します。
やがてシンシアは、風のように花壇の前を去るのでした。

ジールとミーティアは、リップルがピュリティを抑えている間に、最後のジャマオックを退治し終えました。

リップルは、ピュリティを説得しようとしますが、ピュリティは「お願いだから…もう放っておいてくださいよ!」と叫びます。
ピュリティの声音に一瞬戸惑ったリップルは、直後にピュリティが発したエネルギーによって吹き飛ばされてしまいました。

ジールとミーティアは、リップルをジャンプして受け止め、リップルは、「だいじょぶじょぶ」となんとか体勢を立て直します。

ピュリティは、プリンセスたちの目の前で剣を構え、黒いエネルギーをほとばしらせます。
ジールは、体を赤く変えたピュリティを見て、「あの剣、持ち主自身からミューチカラを吸っている」と述べます。
リップルは、「そんな…。そんなことしたらピュリティの体だって…」と汗を垂らします。

そこへ、なつとナビーユが駆けつけてきました。
ナビーユは、ピュリティの様子を見て「なんかスゴくやばい…」とつぶやきます。

ピュリティは、片手を掲げ、空中に6本の短剣を召喚すると、短剣をプリンセスたちへ向かわせます。
ジールは、強力な“影縫い”を避けるため、はやての歌のカケラを使った後、リップルとミーティアを抱えます。
ジールは、高速移動しながら、壁や床、街灯でジャンプや制動を行い、短剣をかわし切ります。

しかし、ピュリティは、間髪入れずに、プリンセスたちへ剣を振っていました。
プリンセスたちは、地面を砕く斬撃をなんとかかわします。
ピュリティは、舞い上がったがれきをさらに砕くと、そのまま散弾のようにプリンセスたちへぶつけます。

なつは、がれきを回避できずに吹き飛ばされたプリンセスたちを見て、「みんな!」と慌てます。
ナビーユは、ただならぬピュリティの様子を見て、「あんなミューチカラの使い方をしたら…そのうち自滅してしまう」と告げます。
ピュリティは、静かに歩きながら「あなたたちだって、いつも一緒にいるうさぎさんが消えてしまったら、悲しいでしょ!」と叫びます。
そして、「そんな思いは、もう誰にもさせない」と剣からエネルギーを発射しようとします。

頑なに心を閉ざしたピュリティの刃はプリンセスすら凌駕する勢いでした。
それを横合いから止めたのは、シンシアでした。

シンシアは、自分の剣でピュリティの剣を押さえながら、「よしましょう。ピュリティ」と告げます。
ピュリティは、シンシアへ「なんでジャマをするの! わたしはやらないとならないんだよ!」と叫びます。
シンシアは、「そんなこと、トーマは望んでいなかった」と静かに言います。

ピュリティは、スパークをほとばしらせながら、「だってわたしのせいでトーマが消えちゃった! トーマにひどいことをしちゃった!」と顔に手を当てます。
そして、「だからわたしは、こうしないとトーマに許してもらえないの!」とシンシアへ切りかかります。

シンシア、すみれは、迫りくるピュリティの剣に対して、変身を解きます。
すみれは、息を呑んで剣を止めたピュリティへ、「トーマは…あなたを恨んでなんかいない」とゆっくり告げます。
すみれは、剣を前にほほえみ、ピュリティへ語りかけていきます。

「ねえ、りり。あなたといた時のトーマ、いつもスゴく楽しそうだったよね」
「消えてしまう寸前まで、トーマの笑顔は輝いていた」
「きっと、それがトーマの『願い』だったのよ」
「命を燃やし尽くしたとしても、もう逢えなくなるのだとしても」
「最後のその瞬間まで、りり…あなたと一緒に心を踊らせたかったの」

すみれは、ピュリティを抱きしめて優しく言います。

やがて、ピュリティが剣を離し、立ちのぼるミューチカラが黒色から虹色に戻っていきます。
すみれは、「思い出して、りり。あなたの本当の気持ちは何だったのか」と問いかけます。
ピュリティの姿から戻ったりりは、涙を浮かべながら「わたしはただ…トーマと一緒にいたかっただけで…」と答えます。

うなずいたすみれは、りりの頭を撫でながら、「だったら、失くしちゃダメよ。トーマの大好きだったあなたの笑顔」と言います。
りりは、すみれに抱きつき「トーマあああっ!」と涙を流します。
すみれは、涙を浮かべながら「ごめんなさい。りり。遠回りさせてしまって」と、りりへ謝ります。
そして「本当は私が答えを伝えなきゃならなかったのに…。誰よりもあなたたちのそばにいた、お姉ちゃんが…」と自分の想いを告げます。

こうして、すみれはお姉ちゃんとして、りりへ誠実な想いを伝え、りりの氷の心を溶かしていくのでした。

プリンセスたちは、離れた場所から、すみれとりりを見守っていました。
なつは、リップルへ「終わったの?」とたずねます。
リップルは、「うん、きっとね…」と答え、なつと一緒にほほえみます。

そこに「あるいは、こうなるであろうという予感はありました」という声が響きました。

一同は、空が緑色になり、白の女王が上から降りてくるのを見ます。

白の女王は、すみれとりりへ「そもそも重すぎた使命だったのでしょうね。あちらの世界の人間には」と告げます。
そして、自分の胸に手を当て、「やはりアリスピアの『未来』は、わたくしが守らねば」と決意を口にします。

白の女王は、そのまま手を伸ばすと、手のひらにエネルギーを集め始めます。

一同は、この雰囲気が、赤の女王やバンド・スナッチと同じであることに気づきます。
白の女王は、手を上に掲げると、「おいでなさい」と告げます。
すると、建物よりもはるかに大きな怪物が、地面から現れました。

現れた怪物は、大きな叫び声を上げ、辺りを震わせます。
プリンセスたちは、誰のミューチカラも吸っていないのに巨大なジャマオックを見て、驚きます。
ナビーユは、自分が感知できなかったことから、あの怪物がジャマオックとは別の得体の知れない何かだと推測します。

白の女王は、「怪物“ジャマスナーク”は、花の騎士と同じく自分の力を注ぎ込んだ存在である」と述べます。
そして、ジャマスナークを一同へ向かわせます。

ジールは「まだ終わっていない!」と身構え、ミーティアは「ほんっとにもー!」と怒ります。
しかしジャマスナークは、プリンセスたちではなく、すみれとりりの方へ向かっていきます。
ジャマスナークは、驚くすみれとりりの前で、手を刃へ変形させ、振り上げます。
プリンセスたちは、ジャマスナークの側面から飛び蹴りを当てて、ジャマスナークをダウンさせます。

すみれは、自分たちを襲おうとした白の女王へ、「なぜです!?」と問いかけます。
白の女王は、すみれとりりへ「プリンセスに懐柔され、もはやあなたたちに“花の騎士”たる資格はありません」と告げます。
そして「そうであれば、その大きすぎるミューチカラは災いでしかない」と続けます。
なつは、「利用するだけ利用して、用済みになったらポイって!」と怒り、白の女王は、なつの言葉に笑いの表情を浮かべます。

ジールは、すみれとりりへ制裁を加えようとする白の女王の振る舞いを見て、「グリムさんの話を聞いて考えていた事があるのよ」とあごに指を当てます。
そして「アリスピアンの胸の内、本気の願いを、白の女王が知らなかったとは思えない」と告げます。
ジールは、白の女王へ「あなた、あえてりりさんに言わなかったわね!」と声をぶつけます。

『白の女王の話も、今ひとつ要領を得ないし。判断材料が足りてないのを感じるわ』
『もう逢えないことよりも、今、こうして一緒にいることがうれしいんであります』

自分たちは、白の女王から『強すぎるミューチカラが災いを呼ぶ』と聞いた後、『今ひとつ要領を得ない』『判断材料が足りていない』と感じていた。
その後、自分たちは、すみれ・ナビーユ・グリムさんからさらに話を聞いて、アリスピアンの本気の願いを知ることになった。
しかし、自分たちより前に『強すぎるミューチカラにアリスピアンが耐えられない』と知っていた白の女王が、アリスピアンの願いを知らなかったとは考えにくい。
そして、自分たちより前に、すみれやりりへ、アリスピアンの願いを伝えられるはずの白の女王が伝えなかったのは、意図があったとしか思えない。

ジールは、自分たちの時と同じように、白の女王が、あえてりりにアリスピアンの願いを言わないようにしていたのではないか、という疑念を抱いたのでした。

ジールの言葉を聞いた白の女王は、すみれとりり、プリンセスたちへ「騎士…ナイトもまたコマの一つ。コマは何も考えないであるべきものなのです」と告げます。
そして「与えられた使命に忠実であれ」と、復帰したジャマスナークを従えながら言います。

ミーティアは、意図的に判断材料を不足させ、2人を利用していた白の女王へ、「あんただ! あたしたちが倒さないとならない本当の悪い奴!」と両拳を握ります。
しかし白の女王は、「わたくしの望みを阻むあなたたちこそが、アリスピアにとっての『悪』」と告げます。

『わらわは正しき事をしている。このアリスピアにおいて…正義はわらわにこそある』
『我々にとっては、お前たちこそが目的の障害となる悪そのものだ』

白の女王は、かつての赤の女王やベスたちと同じく、自分なりの正しさの下、ジャマスナークを進ませます。
プリンセスたちは、「やらせない!」とジャマスナークを止める為に構えます。
しかし白の女王は、薄く笑みを浮かべた後、手から黒い粘液を飛ばし、プリンセスたちを粘液ごと壁に貼りつけてしまいます。
プリンセスたちは、拘束から抜けようとしますが、固まった粘液にミューチカラを抜き取られ、脱出できません。

すみれとりりは、プリンセスたちのピンチを見て、花の騎士に変身しようとしますが、失敗してしまいました。
すみれは、『花の騎士たる資格がない』という白の女王の言葉の意味を知ります。
ジャマスナークはそんな2人へ手を振り上げ、リップルは「ダメーッ!」と叫びます。

すみれは、りりを抱きしめて、振り下ろされる刃から守ろうとします。
その時、優しいミューチカラが、光となってすみれとりりを包み、ジャマスナークの刃を受け止めました。
すみれは光がトーマのものだと気づき、りりは「トーマ…」とつぶやきます。
そして――「ようやく気づいてくれたの?」という声が響きます。

やがて、りりとすみれの前に、薄く光ったトーマが現れました。
トーマは、「消えちゃったんじゃ…?」というりりの問いかけに、「ミューチカラに還っただけだよ。無くなっちゃうわけじゃない」と言います。
トーマは、手を広げ、「なのに2人とも、ぜんぜんわかってくれないんだもん」と苦笑します。

すみれは、トーマがミューチカラになって、自分たちを包んでくれていたことに気づきます。
トーマは、「だって約束したじゃない。いつかライブをするんだって。もちろんすみれもだよ」と言います。
そして、「オイラたちは3人で一つのユニットなんだから」とすみれとりりの前に降りてきます。
りりは、涙を浮かべ、頬を赤らめながら、「そっか、そっか…。最初からずっと一緒だったんだ」と笑います。

トーマは、りりとすみれへ「オイラに後悔なんてなかったよ。だって君たちとミューチカラを高め合う事ができたんだから」と優しく語りかけます。
そして、「でも、白の女王がやろうとしている事はオイラたちアリスピアンの想いまで無意味なものにしてしまう。それは止めなくちゃならないんだ」と続けます。
すみれとりりはうなずき、新たな覚悟を咲かせます。

2人のミューチカラが異常なまでに高まるのを感じた白の女王は驚き、ナビーユは「まさか…」とつぶやきます。
やがて、りりの胸の前に、一つの光が現れました。

トーマは、「キミたちとオイラのように、これからもこのアリスピアは出逢いと別れを繰り返して、『絆』は続いていく」と言います。
2つに分かれた光をそれぞれ受け取ったすみれとりりへ、トーマは「その場所を守るための力だよ」と告げます。
すみれとりりは、自分たちが手にしたものに気づきます。

そしてすみれとりりは、トーマが「さあ2人とも、変身だ!」と指を鳴らすのに合わせて、プリンセスへ変身します。

「プリンセス・ヴィオラ!」「そしてネージュ!」
「「わたしたちに涙は似合わない!」」

変身したプリンセス・ヴィオラとプリンセス・ネージュは、2人で一つの歌を歌います。
白の女王は「まさか、ありえない。新たなプリンセス…!?」とおののきます。
リップル、ジール、ミーティアは、新たに覚醒して、歌声を響かせる2人のプリンセスを見つめます。
白の女王は、「ジャマスナーク、看過してはなりません! あの者たちのミューチカラを刈り取るのです!」と語気を荒らげます。

ジャマスナークは、胸のトゲをヴィオラとネージュへ発射します。
ヴィオラとネージュは、ジャンプでトゲをかわすと、そのまま空中で華麗に回転し、ジャマスナークへ同時にキックを当てます。

『まるでアイドルがライブしているみたい…』
『スゴくきれいで、キラキラしてた。だけどアイドルっていうよりも、そう、おとぎ話に出てくるお姫様みたいに見えたよ!』

なつは、かつてのみなものように、2人のプリンセスが光の花びらを乱舞させるのを見て、「きれい…」と感嘆します。
しかしなつは、すぐに「じゃない!」と気を引きしめると、動きを封じられたリップルたちの元へ駆け出します。
みなものお願いを受けて、赤の女王戦花の騎士戦では離れていたなつですが、今度はみなもたちを助ける為に走ります。

ネージュは、「わたし、もう間違えないよ。思うまま、心のままに歌って踊るの!」と声を弾ませます。
ヴィオラも、「あなたも一緒よ、トーマ! ここからが私たちのライブ!」と笑みを浮かべます。

『いつか、キミたち姉妹とステージに上がるのがオイラの夢! 今決めた!』

ヴィオラとネージュは、かつてトーマと約束した『夢』のようにステージに立ち、ジャマスナークと向き合います。
ジャマスナークは、2人から離れていく方向へ進み始めると、背中から種のような弾丸を撃ち出します。
弾丸は、空中で割れると、中からたくさんのトゲを発射します。
ヴィオラとネージュは、降り注ぐトゲの雨をかわしながら、駆け抜けていきます。

その頃、プリンセスたちの元へたどり着いたなつは、固まった粘液を剥がそうと悪戦苦闘していました。
なつは、リップルを拘束する粘液を思いっきり引っ張りますが、粘液は剥がれません。

ナビーユは「そこ、そこ手え入れて!」と言い、リップルは「む、無茶はダメだよなっち」と声を上げます。
ミーティアは「テコです。テコの原理です。その辺からバールのようなものを!」と叫びます。
ジールは「都合よく落ちてるわけないでしょ!」とテンション高くツッコみます。
そうして一同がわちゃわちゃふれ合っている間も、ヴィオラとネージュはステージでライブを続行します。

ヴィオラとネージュは、息を合わせてジャマスナークへパンチします。
しかしジャマスナークは、光のバリアを展開して、ヴィオラとネージュのパンチを防ぎます。

引き続きなつに助けられていたリップルは、ヴィオラとネージュが苦戦していることに気づきました。

ジールは「こうなったら――」と告げ、ミーティア、リップルと一緒に力みます。
そうして3人の胸から生み出された光を見て、なつは「なんか出たあ!?」と拳を握ります。

ナビーユは、冷や汗と苦笑交じりに、光――なつとみかんの歌のカケラを手でキャッチすると、残るあいこの歌のカケラを耳でキャッチします。
ミーティアは、「ナビ助! それを2人に!」と叫びます。

ヴィオラとネージュは、ジャマスナークのカギ爪攻撃をかわします。
そこへナビーユが駆けつけ、2人へ歌のカケラを投げ渡します。

ヴィオラとネージュは、手を伸ばして、それぞれ歌のカケラをキャッチします。

そうしてお互いに手を伸ばし合い、
舞台と観客席の間にある『オーケストラ』で絆をつないだプリンセス、なつ、ナビーユ、トーマたちは、みんなでジャマスナークに抗います。

ヴィオラはなつの歌のカケラを使用し、ネージュはみかんのカケラを使用してポーズをキメると、迫りくるジャマスナークを迎え撃ちます。
ジャマスナークは、ヴィオラの掌底の風圧をバリアで防ごうとしますが、耐えられずにバリアを割られます。
ネージュは、倒れるジャマスナークへ飛び込むと、頭に肘鉄をぶちかまします。
ヴィオラとネージュは、体勢をくずすジャマスナークに対して光の球を作り出し、たたみかけます。

白の女王は、ジャマスナークが圧倒されるのを見て、息をのみます。

ヴィオラは、そんな白の女王へ「お別れの時です。白の女王!」と告げます。
ネージュは、「わたしたちは騎士じゃなく、プリンセスとして咲いていく!」と宣言します。
そして、ヴィオラとネージュは、必殺技を解き放ちます。

「巡り咲いた強さは 雪明かりに満ちる」
「艶やかに響け 開かれた世界 未来へ!」

ヴィオラとネージュの歌が、誇り高く、迷いなくジャマスナークを斬り裂きます。
ジャマスナークは、叫び声を上げ、消滅していきます。
白の女王は、絆と共に未来を切り拓こうとする2人を見て、「風花すみれ…風花りり…!」とつぶやきます。

そして白の女王は、ワープで去っていくのでした。

オレンジ色の空の下、ヴィオラとネージュは、変身を解きます。
りりは、「トーマ…?」と声を上げます。
トーマは、空中に浮かびながら、「ああ、もう時間みたいだね」と笑います。
すみれは、「時間、って…」と眉を下げて言います。

トーマは、「今こうやって話せるのはたぶん、神様がくれた奇跡みたいなものさ。それももう終わりなんだよ」と告げます。
りりは、トーマの言葉を聞いて、「そんな! また逢えなくなっちゃうの?」と言います。
トーマは、「だーかーらー、今までもこれからも、ずっと一緒なんだってば」と肩をすくめます。

トーマは、胸に手を当てて「オイラは、いつだって二人のそばにいるよ」と優しく告げます。
そして「だから、笑ってよ。二人の笑顔が、オイラは何よりも大好きなんだから」と言います。
りりは、涙をあふれさせながらうつむき、首を横に振ります。
しかしりりは、その後で顔を上げ、「うん。これからもよろしくね!」と笑顔を咲かせます。

トーマは、りりの笑顔を見て、笑顔を輝かせます。
そして楽しそうな声を上げながら、ゆっくりとミューチカラへ還っていきます。
りりとすみれは、その様子を静かに見つめます。

みなも、なつ、かがり、ながせ、ナビーユも、そんな3人の姿を離れたところから見つめていました。

そして、すみれ、りり、トーマの思い出の場所であるステージ横の花壇では、オレンジ色の光を浴びながら、ユリの花が蕾を開き、花を咲かせているのでした。

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