【ブログの使い方】 横のリンクやラベルからそれぞれのおさらいページに行けます。 勇気と元気が詰まったプリンセスたちの冒険を読み返していただければ、と思います。(毎週土曜日21:30更新の予定です)

2025年11月29日土曜日

【プリンセッション・オーケストラ 第32話「兆し」 おさらいレビュー】

♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡

【おはなしのあらすじ】
みなもたちは、みんなへ明るい歌声を響かせますが、りりを激昂させてしまいます。

アリスピアで、えるが目を覚ますと、上からみなも、かがり、ながせにのぞき込まれていました。
イスから体を起こしたえるは、みなもたちと、謎の珍獣に目を向けます。
そして、あいこマゼンタに会った後、自分がどうして寝ていたのか、疑問に思います。
その後えるは、3人から休んだ方が良いと言われたこともあり、「それじゃあ、私は帰るなー」と手を振ってポータルへ向かうのでした。

みなも、かがり、ながせは、ミューチカラを取り戻した後、どうにかえるを誤魔化せたことにホッとするのでした。

その後、プリンセス部屋で、みなも、かがり、ながせ、なつ、ナビーユは、白の女王について話し合っていました。
ながせは、腕組みしながら、「あんにゃろめー。匂わせるだけ匂わせて消えおってからにー」と天を仰ぎます。
白の女王と赤の女王の言い分や、ミューチカラについて、みんなの見解をまとめると、以下のようでした。

  • 白の女王は、大きすぎるミューチカラを弱めるために、ジャマオックで女の子を襲っていた。
  • 赤の女王は、ミューチカラを強くするために、ジャマオックで試練を与えていた。
  • ミューチカラは、アリスピアにとっても、そこに生きるアリスピアンにとっても必要不可欠なエネルギーである。

ミューチカラは強い方が良いのか、弱い方が良いのか。
一同は、2人の女王の言っている事が異なっていることもあって、悩んでいたのでした。

みなもは、「向こうもアリスピアを守りたい気持ちは同じ、なのかな」と小さな声で言います。
しかしなつは、「話を聞いていると、守っているようには思えないかな」と眉を下げます。
ながせも、「ジャマオックは街も壊すし、アリスピアンにも襲いかかる」とこぼします。
かがりとみなもは、「いずれにしろ、すみれやりりとの戦いは避けられない」とうつむくのでした。

そこでナビーユは、手を叩き、「ひとまず危機は去ったし、今日の所はゆっくり休んでよ」とシリアスムードを断ち切ります。

ナビーユの気づかいを感じたかがりは表情を緩め、ながせもお腹をさすります。
お腹をグ〜と鳴らしたながせのおバカに、一同は笑うのでした。

その頃、暗いマンションの一室で、すみれとりりは身を寄せ合っていました。

すみれは、りりの肩を抱きながら、「ケガはない?」と問いかけ、りりは「お姉ちゃんが助けてくれたから」と答えます。
しかしりりは、「でも、やっぱりあの人たちは嫌い。辛いこと、悲しいことを増やすだけなのに」と表情をゆがめます。
すみれは、「あなたの『やりたい事』も、あなた自身も、お姉ちゃんが絶対守ってあげるから」とりりへ頭をかたむけるのでした。

学校のグラウンド隅の階段で、みなも、なつ、かがり、ながせはお弁当を食べていました。
ながせは、「あたし、あれから考えたんですけど」と切り出し、みなもはそんなながせにブロッコリーをあげます。
なつから「あんた苦手なもの押し付けたな」と言われたみなもは、ごまかすようにながせへ話を戻します。

ながせは、「いやーっ、オンとオフはしっかり切り替えないとあかんなーって」と指を立てます。

ながせは、みんなへ「白いのの親玉が出てきて一大事なのは、そりゃそうでしょうよ」と告げます。
そして、「でも、なつパイセンも言ってましたよね。『プリンセスも大事だけど、あたしたちのアリスピアはそれだけじゃない』って」となつへ目を向けます。

なつは、うなずいた後、「言ったね。今もそう思うよ」と答えます。

みなもは、「確かに。大人になったら行けなくなっちゃうもんね。今のうちにやりたい事、やっておかないとかも」と、かえでの言葉を思い出しながら言います。

ながせは、アリスピアにおいて紅白の女王と連続して戦うハメになり、息つくヒマもないと目を伏せます。
そして「なつパイセンはこないだライブできたから良いですけどー。あたし、しばらくやれてないんですよ」と遠くを見ます。

かがりも「そうね。私も最近ごぶさたかしら」と言い、みなもも「わたしもなかなかお菓子作り配信できてないや」と気まずそうに言います。

ながせは、神妙な表情で「『命短し アリスピアを楽しめ乙女』。――って太古の昔から言うじゃないですか」と笑います。

なつは、そんなながせ、かがり、みなもへ「だったらさ。今度の休みにでも、3人で路上ライブするのはどう?」と今考えたアイデアを提案します。
みなもは、ながせやかがりに加えて、自分もメンバーに入っていることに驚きます。

『みなもだって、かがりさんみたいな人気アイドルになりたいとか思わないの?』
『みなもが他の誰かの為だけじゃない、なによりも自分の為に歌って踊る姿を、アタシは見てみたい』

なつは、かつてのライブ会場カラオケボックスでの会話を踏まえながら、「お菓子作りも良いけどさ。アタシはあんたのライブが見てみたいな」と言います。
みなもは「わたし歌の練習なんて」と赤くなって手を振りますが、なつは「いっつも本番みたいなもんでしょーが」と笑います。

かがりは、慌てるみなもを見つめ、「歌もダンスも好きなんでしょ」「だったら小難しい事を考えないで、思うさまに楽しめばいいの」とほほえみます。
みなもは「失敗、しちゃったら?」とたずねますが、かがりは「私たちの大好きなアリスピアは、誰かの失敗を笑うような場所だと思う?」と聞き返します。

驚いたみなもは、これまでのアリスピアでの思い出を振り返り、「思わない」と首を振ります。
そして「やってみたいかも」と頬を赤くして答えます。
かがりは「そういう気になった時がそうする時じゃない?」と告げ、ながせとなつは「いい」「だなー」と手を合わせ、感動で目をうるませます。

みなもは、「じゃ、じゃあ、なっちも出て」「なっちも一緒が良い」「逃がさないよ。私を引っ張り出した責任。取ってもらうんだから」となつへ迫ります。
一度は遠慮したなつでしたが、みなもに根負けして「はいはい。手のかかる妹だこと」と、みなもたちと一緒にライブをする事を了承します。

こうして白の女王たちとの戦いはそれとそれとして、みなもたちの路上ライブが決定しました。

あとは「何を歌うのか」ということですが、ながせは「当方に楽曲の用意あり!」と手を上げます。
そして「以前お話した、自分と熾烈な戦いを繰り広げていた子たちが作ってくれた曲がある」と笑います。
かがりは、「あれ、覚えておかなきゃならない伏線だったのね」と半目になります。

一同は、セッティングをナビーユとグリムさんにお願いすることにします。
そして、会場についても、ながせが知っている「めっちゃ歌いやすい場所」を選ぶことにしました。
みなもが「じゃあ、やっちゃおうかー!」と叫び、一同はライブの準備に取りかかるのでした。

その頃、すみれは、白の女王の元を訪れていました。
白の女王は、花の騎士の姿ではなく私服姿で現れたすみれへ「どうしましたか。シンシア。いえ、風花すみれ」と声をかけます。

すみれは、白の女王へ「自分たちが使役するジャマオックは必要以上のミューチカラを吸収する事はない」という事実をあらためて確認します。

白の女王は、「その通りです。すべてミューチカラをなくすというのも、アリスピアにとっては良くない事」と答えます。
そして「あくまで強すぎるミューチカラを弱めるだけ」「その上で、ジャマオックの成体を花の騎士が斬る事によってミューチカラを封印する」と続けます。

すみれは、白の女王の「誰が不幸になる事もない。最良な手段」という言葉に対して、「私たちのしている事は間違っていないのですよね」と問いかけます。
白の女王は「ええ。この白の女王の名に懸けて」と答え、すみれは「ありがとうございます」と頭を下げます。

白の女王は、「すみれ。いたずらに犠牲を出したくない、あなたのその胸のうち。理解しているつもりです。己の行いに迷いを抱き続けている事も」と告げます。
そして、「すべてはアリスピアの恒久なる平和の為。わたくしの求めるものはそれだけです」と続けます。

すみれは、「そのお言葉、信じさせてください」と頭を下げたまま、白の女王の元を去るのでした。

みなもたちは、ライブ会場の確保の為、アリスピアのお役所であるアドベンチャーズを訪れ、グリムさんに会っていました。
そしてグリムさんにライブ会場の事をお願いすると、合唱曲を特訓した時のようにスタジオで練習を始めます。
かがり、ながせ、なつに比べると、歌もダンスもやっぱりまだまだのみなもですが、ナビーユの差し入れで水分補給し、一生懸命に頑張ります。

また、一同が会場のセッティングを外で話し合っていると、かえでがトレーを抱えて、のぞき込んできました。
かえでは、「じゃあ、私が物販やったげるわ! あなたたちのライブに『彩り』を加えましょう」と笑います。
そうして、どやさ!と支援を申し出てきたかえでも加えて、みなもたちは本番の日を楽しみにしながら準備を進めます。
また、すみれも、白の女王と会った後、考え込むのでした。

支援者も集まり、練習を重ね、とうとう本番の日がやってきました。
4人は、自分たちのライブを楽しみにしてくれているグリムさんへ、あらためてお礼を言います。
しかしみなもは、初めてのライブということで、カチカチに緊張していました。
そこで、“竹馬の友”であるなつが、特技の利き飴ができるくらいにはみなもが落ち着いていて、ライブは心配ない事を確認します。

そうしてみなも、なつ、かがり、ながせは、カフェの前に設置されているステージに立ちます。
曲がスタートし、歓声が上がる中、4人は歌とダンスを始めます。

4人は、軽やかにステップを踏みながら、明るく前向きな歌声を響かせます。
やがて、ライブを見ていた女の子たちが、かがり、なつ、ながせへ声援を送ります。
ライブのことを知らなかった女の子たちも、楽しそうな雰囲気にひかれて集まってきます。

そして、かつてのさきとバンド・スナッチのセッションのように、4人と女の子たちから、ミューチカラが湧き上がります。

かえでも、ドドメさんと一緒に、4人のステージの横でお菓子を販売します。
そして、元気の良い声と自分の好きなお菓子で、4人の旋律を彩っていきます。

みなも、なつ、かがり、ながせは、自分たちの好きなこと、楽しいことをみんなと共有していきます。
そして、一瞬一瞬の輝きを大事にしながら、当たり前だけどかけがえのない、人生一回きりと言えるライブを咲かせていきます。

「好きなことは 一緒に楽しめ」
「わたしたちが描く たった一度の 通り過ぎる時のページ刻もう」
「奇跡なんだ 夢へのEndless Light!」

曲が終わり、ナビーユや女の子たちから拍手が上がります。
そうしてみんなは一緒に、たくさんのミューチカラを湧き出させていくのでした。

りりは、そんなみんなのふれ合いを木陰からじっと見つめていました。

やがてりりは、「あの人たちは、またああやって」とつぶやくと、ピュリティに変身します。

曲が終わった後、なつは、みなもの背中を押して、ステージの前側に立たせます。
なつから勇気をもらったみなもは、緊張しながらも、次の曲へ行こうとします。
そこへ叫び声が上がりました。

みなもが視線を横に向けると、向こうの方にピュリティとジャマオックが現れていました。
かがりたちは、女の子たちの前であるため、プリンセスに変身できないことに気づきます。
そこへ、なつが「アタシに任せて!」と告げ、みんなに手際よく避難を呼びかけます。

かえでは、忍術部でつちかった忍術でジャマオックを成敗しようとしますが、なつにお姫様だっこで連れて行かれてしまいました。
またドドメさんも、ナビーユに持ち上げられ、ロマンスを感じながら、避難します。

みなもは、なつとナビーユへお礼を言うと、ピュリティとジャマオックを見やります。
ピュリティは、「手際が良すぎる。嫌いです。そういうの」と凄みます。

みなもは、ライブもたけなわといった所で乱入してきたピュリティに、「おしりペンペンしちゃうよ!」と告げ、変身します。

変身したプリンセスたちへ、ピュリティは「わたしにおしりペンペンできるのはお姉ちゃんだけです!」と剣を向けます。
そして、ステージ上へジャマオックを向かわせます。

リップルは、なつの歌のカケラを使うと、力強いパンチでジャマオックを吹き飛ばします。
ミーティアは、あいこの歌のカケラを使うと、今考えた奥の手として、複数持ちしたサイリウムでジャマオックを斬り裂きます。
ジールは、はやての歌のカケラを使うと、高速のパンチでジャマオックを殴り飛ばします。

ピュリティは、予想通りジャマオックでは相手にならない事に気づき、剣を構えます。
リップルは、そんなピュリティの前へ歩み出ると、「ね、もうやめようよピュリティ」と声をかけます。

目を伏せたリップルは、「白の女王はアリスピアのためを思ってやってるのかもしれないけど、それは多くの人を悲しませることだよ」と優しく諭します。
そして「だから、わたしたちはそれを止めなくちゃならないんだ。プリンセスだから」と自分たちの想いを述べます。

ピュリティは、リップルの想いを聞き、「そうですよね」と剣を下ろします。
そして「あなたたちはプリンセスだから。アリスピアも、そこに生きるアリスピアンたちも守るのが使命なんですよね」とつぶやきます。

リップルは、剣を下ろしたピュリティへ、「ピュリティ…」とほほえみます。

『やっぱりわたし、アリスピアが大好き。この世界も、ここで生きている人も、全部』

かつてみなもは、アリスピアを守った母親のようこの話を聞いて、『自分は、アリスピアやアリスピアンたちが大好きなのだ』と再確認しました。
そして、『そんなひどい現実から、頑張る人たちを守りたい』という自分なりの覚悟をより強くして、これまでみんなを守ってきました。
だからこそリップルは、そんな自分の想いを汲んでくれたピュリティへほほえんだのでした。

しかし、リップルの想いを聞いたピュリティは、剣を握る手に力を込め、「だったらどうして、わたしのジャマをするの!」とリップルへ激昂します。
そしてピュリティは、リップルへ剣を振り下ろします。
リップルは、混乱する中、繰り出されるピュリティの攻撃をかわし続けます。
ジールとミーティアも「リップル!」「お助け申す!」と駆け出しますが、ピュリティの投げた短剣に阻まれます。

リップルは「やめてよ! ピュリティ!」と剣を白刃取りますが、ピュリティに「うるさいんです!」と蹴り飛ばされてしまいます。
ジールは、リップルのピンチに「受け止める!」とダッシュし、お姫様だっこでリップルをピックアップします。
何とか体勢を立て直したリップルですが、ミーティアから「もう何を言っても聞くようなテンションじゃないですよ」と告げられます。
ジールからも「こうなっては、リップル」と呼びかけられ、リップルは「そうだね」と表情を引きしめます。

そして、ジールがピュリティへ必殺技を解き放ちます。

ピュリティは、放たれたジールの体当たりを、すんでのところでかわします。
しかし、そこにリップルが必殺技を解き放ち、ピュリティへキックを当てます。

リップルは、倒れたピュリティへ、「ごめんね。ピュリティ!」と気づかうように呼びかけます。

リップルは、「これでお話を――」と言いかけますが、ピュリティの背後にシンシアが現れた事に気づきました。
シンシアは、地面に落ちたピュリティの剣を拾うと、頭上で自分の剣と交差させます。
そしてプリンセスたちの目の前で、苦しげな声を上げながら、黒いエネルギーとスパークをほとばしらせていきます。

シンシアは、そのまま2本の剣を振り下ろし、黒いエネルギーの斬撃をプリンセスたちへ飛ばします。
斬撃が当たり、スパークを帯びた爆風が広がる中、シンシアは、ピュリティへ「遅れてごめんなさい」と謝ります。

ピュリティは、退こうとするシンシアへ、自分がまだ戦える事を伝えます。
しかし、シンシアから「いいえ、ダメよ。これ以上、あなたを傷つけさせはしない」と強い口調で返されます。
シンシアは、ピュリティの反論を封じるように、「お姉ちゃんの言う事を聞いて」と告げます。
ピュリティは、息をのんだ後にうなずき、シンシアと一緒にワープで撤退するのでした。

やがて、煙が晴れていきます。

プリンセスたちは、テイクミーハイヤーの姿になっていました。
そしてプリンセスたちは、赤の女王との戦いで身につけたバリアによって、黒いエネルギーの斬撃を防いでいました。
ジールは「さすがに今のは」と頬に手を当て、ミーティアは「ヤバかったすね」と言葉を継ぎます。

かつてプリンセスたちは、なつたちや、赤の女王の助けを受けて、テイクミーハイヤーの姿になっていました。
しかし、なつやみんな、すみれやりりとのふれ合いを経たプリンセスたちは、自分たちでテイクミーハイヤーに変身できるほどに成長し、強くなっていたのでした。

すべてが終わった後、みなもは、りりのことを気にかけていました。

ながせは、りりが突然怒り出したことについて、「何にスイッチ入っちゃんたんだろう」と声を沈ませます。
かがりは、「白の女王の話も、今ひとつ要領を得ないし。判断材料が足りてないのを感じるわ」とあごに手を当てます。
みなもは、目を伏せ、『だったらどうして、わたしのジャマをするの!』という激昂したピュリティの言葉を思い出します。
そして、息をつまらせるように「きちんとお話できたら、いいのにな…」と告げ、空を見上げるのでした。

暗い部屋で、りりは、タブレットでアリスピアンが踊っている動画を見ていました。
部屋のたなには、そのアリスピアンの人形が飾ってあります。
りりは、自分とそのアリスピアンが楽しげに踊っている様子をずっと見つめているのでした。

♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡♥♡